おはんこ日記

映画の感想など

ジャスティス・リーグを見た(わりと良かった。スナイダーカットも見たくなった)

 
 
今となっては続編の話がなくなり、そのことがまるでなかったことにしたかのような作品(今年公開のスーサイド・スクワッドとか)が作られ、これからも作られるのだろう…
 
なんか黒歴史みたいになっているのでは…?
と、私は勝手にこの作品に先入観を抱き、勝手に期待値を下げて見た。
 
 
実際に見てみると、なかなか楽しめる。
(偉そうな言い方…)
別に悪い作品ではないと思うんだけどなぁ……
 
 
ジャスティス・リーグのメンバーは6人もいる上に、初登場のメンバーが3人もいる。
大丈夫か?と疑問だったが、しっかりそれぞれのキャラを抑えつつ、冗長にならずに登場させている。
 
皆、個性は強いが、それぞれの孤独を抱えているところをメンバーに誘われるのは共通している。
私は基本暗いヒーローたちが好きだ(自分が暗いので)
 
 
特に私はサイボーグが好き。
まず、とにかく見た目が格好良い。
機械と人間が合体していて、似合っている。
 
サイボーグになったヴィクター・ストーンという人物は元はアメフトの有力選手だったらしいが、事故で瀕死の重症を負う。
そこで、彼の父親は彼を生き返らせるため、ある力を用いることで、彼を未知なるパワーを持った機械人間にする。
 
自分の意思とは関係なくサイボーグにされたことにヴィクターは苦悩する。
その複雑な心境に私は惹かれる。
 
自分の意志に反した人体改造を受けるというのは1994年のアニメ版スパイダーマンアリスター・スマイスとも共通している。
私はこういうタイプのキャラが好きなんだなー、と自己発見した(どうでも良い)
 
人体改造を受けた設定のある人物は他にも結構いると思うが(この映画にも出てくるデスストロークとかバットマンのベインとか)そういう人全部に惹かれるわけではない。
機械っぽい人が好きなのかな…と自己分析。
 
悩むこともあるけど、ジャスティス・リーグに入ってからのサイボーグは基本しっかり者。
その頼れる感じも好きだ。
フラッシュの次に若いが、年上メンバーにも自分の能力を駆使して堂々と意見する。
 
 
他のメンバーもそれぞれのキャラがあり、それを見せる場面もある。
フラッシュとサイボーグの若いメンバーペアも良いが、バットマンワンダーウーマンの熟年夫婦のような安定感も良い。
ワンダーウーマンというか、ガル・ガドット美しさが完璧すぎる。女性の理想形という感じ。バットマンは顔がムチっとしているし、男性の理想形はやっぱりスーパーマンかなぁ)
アクアマンの独特の立ち位置も良い。
 
 
そんな5人だが、敵であるステッペンウルフを倒すためにスーパーマンを生き返らせる。
生き返ったのを見て思う。やっぱりスーパーマンは別格や!!と。
 
強さも存在感も圧倒的に違う。
他の5人もそれを認めざるをえない、という感じ。
 
 
(今回の出演はラストだけだったけど、レックス・ルーサーのすごさにも気づかされる。あんなに圧倒的に強い宇宙人であるスーパーマンに、ただの人間が対抗しようとする。ジャスティス・リーグが結成されたのを知って、自分も悪役同盟を作ろうとする。その悪としての真っ直ぐさ、意志の強さに感心するなぁ)
 
 
復活したスーパーマンと5人はステッペンウルフとの決戦に挑む…
が、そこからはわりとあっけない。
敵が弱すぎるんだよね…ステッペンウルフさん。
キャラも弱いが、それは正義側が6人もいるから、敵のキャラまで濃いと濃すぎるかもしれないし、まあ良いかな。
 
スーパーマンは圧倒的に強いし、ワンダーウーマンもかなり強い。
他のメンバーもそれぞれ授かった唯一無二の力がある…バットマン以外は。

なんの超人的な力を持っているわけでもない、ただの人間なのにジャスティス・リーグの一員として並び立てる人間、バットマンって独自性がある。
神VS神みたいな争いになって人間が置いてきぼりになりそうなところを、バットマンのおかげで惹きつけられる。
そういうのもあって、バットマンにはほかのスーパーヒーローにはない魅力がある。
 
 
敵はショボいが、6人の魅力は十分に伝わっているし、2時間でうまく纏まっていると思う。
興行的には大失敗だったようだが、そんなに悪いとは思わない。
 
 
私が勘違いしていたのだけど、別に作品の評価が悪くてザック・スナイダーが降板したわけではなかったのね…
娘の死が原因だったのか…自分の無知が酷すぎて呆れる。
それで、マーベル映画を手掛けたことのなるジェス・ウェドンが後を継いだのか…
確かに前作にはない軽さを感じる部分があったな。
 
その軽さは私は嫌いではなかった(MCUにも手を出そうかな)
でも、スナイダーが作りたかったものを見てみたい気持ちはある。
やっぱり、スナイダーカットも見てみたい。