おはんこ日記

映画の感想など

ザ・バットマン(2022)を見た

見たかったバットマン

15分ずつくらい、細切れで見た。

 

見始めてわりとすぐに思ったのは、やっぱり私はバットマンが好きだなあ、ということ。

 

ダークナイトで一気に好きになって、映画とかアニメを見て、それからはマイペースに付き合っている。
私にとって、バットマンドラえもんと同じ位置にある。

 

陰惨な殺人事件が起きて、ゴードンたちが捜査しているところにバットマンが入ってくる。その佇まいを見ているだけで愛しい。
人間たちが働いている中にいるバットマン。しかし、彼もただコウモリの衣装を着た人間。

でも、バットマンバットマンであることを(否定される場面も多いが)認められている世界は良いなあ、って思う。

ドラえもんドラえもんの世界にいることを認められているように。

 

ドラえもんのび太、しずかちゃん、ジャイアンスネ夫などと一緒にいる。
バットマンもアルフレッドやゴードン、他の刑事たち、そして個性豊かなヴィランたちと一緒にいる。

 

バットマンの世界では、バットマンヴィランたちも不完全な人間として存在している。お互いがお互いを必要としていて、引き立て合っている。

それがバットマンの世界の大きな魅力となっている、とヴィラン好きな私は思う。

 

バットマン―今までのバットマンたちよりも、儚げで繊細そうなブルース・ウェイン。両親の過去を突きつけられるし、リドラーが色々やってくるし、結構苦悩しているが、さすがバットマンになると貫禄があります。

 

リドラー―今回のメインヴィラン。なぞなぞ大好きだけど、本人に愉快さは乏しい。
猟奇的殺人鬼みたいな雰囲気で、猟奇的殺人鬼にありがちな悲惨な過去を持つ。そんなどうでも良い扱いを受け続けてきた人物が、町で常に注目と同情を浴び続けてきたブルース・ウェインに対峙するというのが熱い。

 

ペンギン―全然コリン・ファレルに見えない。特殊メイクすごい。
ペンギンは特殊な能力が高いとか特殊な欲望があるとかではなく、ただビジネスで成功したい上昇志向があるだけの人間で、実際それなりにビジネスの能力は高いというのが魅力。人間的にも憎めない。

 

キャットウーマン―都合の良い女感ある。でも、美しい猫。

 

 

マフィアのボスであるファルコーネや、汚職警官たちも重要な人物だった。
ゴッサムがどうしようもなく腐敗した町であることが分かる。知れば知るほど酷い。

 

 

細切れに見たけど、3時間弱楽しめた。

 

吹き替えで見たんだけど、最後ジョーカーらしき男が語る場面で戸惑ってしまった。

私のイメージするジョーカーの声と大分違っていたから…
今までは字幕版で見ていたからかもしれない。
俳優の声と合わせたのかな?と字幕版も見てみたけど、日本語版の方が明らかに透明感のある声で、王子様みたいだった。

 

でも、実際ジョーカーは「犯罪界の道化王子」と呼ばれているし、ハーレイ・クインにとっての王子様だった(今は違うと思うけど)から、王子様っぽい声でも良いのかな、と思い直した。

この戸惑い→受け入れ→これはこれで良いね!の心の流れが、昔ドラえもんの声優が変わったときと同じだな、と思った。

やっぱり私にとってバットマンドラえもんと同じで戸惑うところがあってもなんだかんだで受け入れて好きになる。

 

3時間弱、バットマンのいる世界を楽しめてすごく満足した。
バットマン、好き過ぎる。

 

陰鬱で不衛生で雨ばかりのどうしようもない町であるゴッサムで、次はどんな人間たちがバットマンの前に現れるのか、楽しみだ。

 

今はザ・フラッシュを見ている。

バットマンがまだベン・アフレックの頃で、不思議な感じだけど再会嬉しい。

 

私が初めて見たベン・アフレックは映画デアデビルで、私が初めて見たコリン・ファレルはブルズアイ(デアデビルの敵役のヴィラン)だったなぁ…

もう20年前か…