おはんこ日記

映画の感想など

9月に読んだ本。

もう9月から離れすぎてしまった…読んだ本を紹介する。

9月は3冊読んだんだけど、そのうち2冊は働き方の本というか起業の本で…
なぜそうなったかというと、夫が仕事に悩んでいて、もし仕事をやめたらどういうやり方があるのだろう?と考えていて自営業になりたい人が読む本を読んでいた。
その姿を見て、私も読んだ方が良いかなと思った。どういう本を読めば良いのか分からなかったけど、タイトルから惹かれるものを選んだ。

 

①『しょぼい起業で生きていく』えらいてんちょう

②『バイトやめる学校』山下陽光

どちらも緩い雰囲気のものを選んだのは、あまりやる気がない私の心情を表している、といえる。
2冊とも、会社員やバイトをやめて、自分が嫌じゃないこと、できることをやっていく、という生き方を示した本。

読んだら…参考になる部分がなかったわけではないけど、やはり私には難しいなと思うことが多かった。
自分らしく生きると言うことは、自分らしく生きることやそれに付随するものにお金を出してくれる人がいないと成り立たない。
上記の2冊の本の著者は2人ともお金を出したくなる人、協力したくなる人が現れるような人柄やある種の能力があるんだろう、と思った。
私にはそんな人柄や能力はない…かといって会社員やバイトが向いているわけではないというどうしようもないダメ人間である私、というのを再確認しただけとなった。

 

3冊目はKindleで。

③『真のリベラルを取り戻せ オルテガ 大衆の反逆』中島岳志

電車に乗っているときとかにスマホで気軽に読書できるのがKindleの良いところ。
あまり難しい本や世界観に没入させる本は読みにくい。その点、100分で名著シリーズは読みやすい。

この本を読んだきっかけは加藤智大死刑囚の死刑が執行されたときに著者の中島氏がインタビューを受けているのを見たから。

声の大きい人、多数派の意見が通り、少数派は置いてかれてすべてが決められていく今の政治はどうなのだろうか?と思う。制度としては問題ないだろうけど、取り残される人は絶対に発生する。

国がすべてをフォローできるわけではないので、著者が言うように新しい共同体が必要だと思う。
昔ながらの共同体は嫌だと思った人たちが抜け出してしまったから、共同体の力 がなくなり、国に頼るしかなくなってしまう。
そうではなくて、民主主義が成り立つには新しい共同体、国よりも小さな組織が必要なのだろう。
とはいえ、いくら昔の共同体の悪い部分を取り除こうとしても、複数の人が集まって活動する限り、煩わしい部分は出てくる気もするけど…とくにコロナ下で人と関わらなくて済む気楽さを実感してしまった後では…でも、考える価値はある、と思った。

 

9月の読書はこういう3冊だった。