今更だけど、9月は本を3冊読んだ。
①『N/A』年森瑛
若い!…今を切り取ったという言葉がふさわしい小説。
今の若者のこと全然知らなかったな、という何ともいえない敗北感。
文章も良くて、目を引く表現が結構あった。
最後は…そんなに簡単に分かり合える(基本は分かり合えていないとはいえ、部分的にも)のかな?と思ってしまったりしたけど、読後感は良い。
②『School girl』九段理江
ちょっと合わなかった。
表題作が親と娘との「シスターフッド」を表現していると雑誌で読んだ気がするけど、私にはわからなかった…
母親の浮気シーンがなんかすごかった。
③『政治学者、PTA会長になる』岡田憲治
タイトルそのままの経験談。
そもそも息子のサッカークラブで「ぜひPTA会長に!」と他の保護者から推薦される人間性がすごいな…と思う。
筆者が政治学者だからというか中年男性だから上手くいっている部分もあるし、筆者もそこは分かっているだろう。
でも、やっぱりそれだけではなくて、行動力がすごいし、そこにはちゃんと理論がある。とはいえ、全員が賛同するわけではないんだけど、そういう人を敵扱いするわけではなく、ちゃんと対立する意見も聞いている。
たしかに「ぜひPTA会長に!」となるのは分かる。
コロナで休校になったことが、小学校に通う子供やその保護者に与えた影響の大きさにも気づかされる。
PTA未経験だけど、PTAの仕組みのようなものが分かった気になる。
関わる人によってだいぶん変わるんだな。