おはんこ日記

映画の感想など

2月に読んだ本

突然だけど、2月に読んだ本について。


読んだのは3冊。

 

まずは1冊目。

若き光圀公が出てくる時代小説。
主人公は了助という子供。闘って強くなっていくのを光圀も見守る。

 

なぜ読んだのかというと、この作品を原作にしたNHKBS時代劇にシゲが出ていたから。

www.nhk.jp

ドラマは見ていないんだけど、シゲの悪役ってどんな役したんかなーと。
錦氷ノ介という役だったんだけど、かなり残虐非道で大量殺人して殺し方もエグくて、シゲこんな役演じたの?と驚く。
でも、ファンからしたらこういう役やってくれるの嬉しいよね。私だったら絶対喜ぶ。

哀しい過去があって、父親とも因縁があって…という、悪役ながら少し同情できる部分も。
ただのサイコパスとは違うし(ただのサイコパス好きの方がいたらごめん)ファンからしたら美味しい設定だね。私だったら(以下略)
続編も読んでみたい。その後でドラマも見たい。

 

2冊目。

大分前のハヤカワのKindleセールで買ってずっと放置していた。

少しずつ読んではいたけど、なかなか進まず…
読むぞ!と思って読み始めたら、止まらなくなって…
スマホから目が離せず、日常生活に支障が出そうになるレベルに…

すごかった、という感想しかない。

 

SF小説ってありえないような面白い設定で書くのもすごいけど、現実とそう遠くない未来の世界をきっちり設定して、ありえそうな未来を読者に見せていくのは別のすごさがある。

2000年代に書かれた小説だから、トランプ大統領が出てきた以降のアメリカを知っていると、ちょっと違うかな…というところもある。主人公はアメリカ人だけど、国際的な格差ばかりでアメリカ国内の格差とかは出てこない。
でも、現在から見てもほとんどズレがなく、面白いと思うし、ぜひ読んでほしい。

 

3冊目。

 

正欲

正欲

Amazon

図書館で予約していて、やっと読めた!!

これもすごい!(語彙力ないな)

 

多様性を謳う時代、それでも社会には受け入れられない性嗜好を持つ人たちが出てくる話。
その人たちだけの視点ではなく、色々な視点から語られるので考えさせられる。

ある物事やシチュエーションにしか性欲を満たせない、それを満たしたいという基本的な欲望をどれだけ受け入れられるか…
正直、小学生ユーチューバーに色々性的(に一見見えないが、その人からしたらオカズになる)リクエストをする人たちのことを私は受け入れられない、と感じてしまった…
小学生だから特に嫌なのかもしれないけど…

どこまで受け入れられるのかってどうしても人それぞれ限界がある。
それが人を深く傷つけ、生きる糧を奪うことになるかもしれない。

ただ、特殊な性嗜好を持つとはいえ、普通に就職して正社員として働いていたり、大学生でもいわゆる「陽キャ」のサークルで溶け込めているのは正直うらやましい。
働いていなかったり、人の輪から孤立しているような人に対しても社会は厳しいから…
もちろん、うらやましいとか言うのは失礼な話で、表面的に社会に適応しているだけでは幸せになれない障壁があるから苦しんでいるんだろうが…

 

読んだ人によって感想も変わると思うので(どの本もそうだと思うが、それによって社会との向き合い方が変わるかもしれないので)ぜひぜひおすすめしたい。

 

3月もこういう記事が書けたら良いな。